2014年7月3日木曜日

年金の財政検証について

本日、年金の財政検証について厚生労働省から説明があった。
年金財政検証は、今後の経済予測を8つのシナリオに分けてそれぞれのシナリオの下、年金積立金や所得代替率がどうなるかを予測したもので、5年後ごとに行われる。

細かい結果ではなく、前提のシナリオ、特に悪い方のシナリオ、数字の前提がデタラメであることに驚いた。悪い想定に全くなっていないのです。

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/nenkin/nenkin/zaisei-kensyo/dl/h26_kensyo_kekka.pdf

詳細は上記ですが、この中でごく簡単に言うと、ケースHにおいて、実質経済成長率マイナス0.4%、物価上昇率0.6%という前提即ち、名目経済成長率0.2%という中で、何と運用利回り名目2.3%なのです。

分散投資効果を0.4%と見ていて、10年物国債利回りを1.9%としているのです。

このような前提はありえないのです。

名目経済成長が0.2%程度なら国債利回りも同程度、つまりは運用利回りも、株式運用をいかに増やすといっても2.3%などということはありえないのです。

このような数字を出すというのは、悪いシナリオを国民から覆い隠すことに他ならないものと考えています。

運用利回りが0.6%程度ならおそらくは積立金は40年後ではなく、その相当前になくなることになります。 そのような悪いシナリオを隠さずに明らかにすることが必要ではないかと強く考えます。


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